自称:小説家 翔子の日常

こちらは、執筆家としての日々の悩みと、投稿完了の報告を綴っていくブログです

読書感想文:「金沢加賀 殺意の旅」西村京太郎

皆様、こんにちは、こんばんは!!

 

最初の読書感想文から26日後に、投稿いたします!よろしくお願い致します!!

 

私は「三人称一元視点」で小説を書く事が多いのですが、まさに、三人称のこちらの小説、大変参考になりました!

書いているのは歴史小説ですが、ミステリー小説も勉強になりますね!

 

この小説も、誰が読んでいたのか分からない、カビと埃にまみれてありました。しかし、今回はブックカバーがちゃんと付いています(笑)随分前に、チラ読みしましたが、その時は速読者ではないので、最後まで読めませんでしたが、今回はすべて読めました!しかもまた1日で!!

自分で校閲しているので、速読者になったと思います←

 

それでは、知らない方の為に、あらすじを書き記します!

 

 

片山津温泉の旅館で、東京のカメラマン・湯浅が射殺体で発見された。湯浅は旅館の美人女将・北川深雪を訪ねて古都・金沢まで来たという。続いて旅館の経営者・市川も射殺される。連続射殺事件の真相を求め、片山津に向かう十津川警部

捜査の過程で、深雪の実家が詐欺で数十億円を騙し取られていた過去が明らかになる。そして、詐欺事件の関係者が次々と射殺されて行くが……。本当に裁くべきは女か悪党か?

十津川の心が惑う!傑作長編トラベル・ミステリー!!

(表紙の後ろに記載のあらすじより引用)

 

ご存知、サスペンススペシャルドラマなどで映像化して参りました、十津川警部シリーズ」の小説でございます!!

私は着物とは縁がありまして、「着物業界」が出てくるので、とても切なく、そして哀しい内容でした。もちろん、人が死ぬ描写があっての「悲しみ」もありますが、そういう悲しみよりも人の心情の哀しみが伝わってきます。

 

2005年7月4日 TBSにて放送されまして、何度も再放送されました。とあるサイトで、観たのですが、小説のある部分を踏襲し、オリジナルの登場人物を登場させたり、別の人が行動をしたりなど、数多くの脚色はされていますが、とても面白かったですし、泣けました。

 

 

西村京太郎氏の書く小説を初めて読ませていただきました。とても衝撃的な書き方をしているのに気づき、驚きましたね。「金沢加賀 殺意の旅」は通算310作品目です。

それも2001年に発表した作品で、昨年、2019年7月31日も尚、続けている現役です。

 

人それぞれ、「書き方」という物があります。典型を踏襲しながら書いて行きますが、このお方は少し変わっておられると感じました。

 

以下の通りです……

 

読点(、)の乱用が酷くて読みずらい。

  「私のことを覚えていますか?三年前、あなたと、犀川のほとりを、散策したり、香林坊で遊んだりしたことが、懐かしく、思い出されます」……多すぎません?ww 五個出てきましたよww

  僭越ながら私が書くとしたら、こう書きます。

  「私の事を覚えていますか?三年前、あなたと犀川のほとりを散策したり、香林坊で遊んだりしたことが、懐かしく思い出されます」三個で事足ります。詰まってて読みづらいか、もしくは読みやすいかはあなた次第ですが。

  以上のは、小説冒頭の手紙の文面なのですが、文面にしては、人の息遣いが感じ過ぎて不自然に感じてしまいます。息遣いを表すために読点を乱用しているのは分かりますが、読みづらいです。ですが、この「読みづらさ」は人によって変わります。アマゾンのレビューでは「読みやすい」と言われています。難しいですね。

 

肝心のラストが曖昧で終わってしまっているという事。

  もやもやして終わりました。これは結末の話なのですが、全章七章で257~298pで終わらせてます。尺の問題なのか分かりませんが、以下で言う事もあるので次に行きます。

 

同じ事を何度も何度も書き過ぎという事。

  前章で言ってる事柄を別人の目線でもう一度言っているという所が正直言って「もうわかってるから」って言いたくなりました。いいえ、言ってましたww 頭に叩き込ませる洗脳的な目的もあるかもしれませんが、意見がバラバラでどっちが真実か分からないのに、断定されるので、こんがらがります。

  そして、前述を放棄した続きですが、ラストこそ、前章で話した事を纏めて欲しいのに、たったの5行で纏めないで欲しい。読者の想像に任せる手法なのかは知りませんが、私の知っている小説とはかけ離れている書き方で正直、夜中の3時に声を上げました。「ええ~~?」ってww

 

 

これが、大御所・西村京太郎という人物なのかと驚きました。こういう方が世に出ていて、下手だと言われ続けている素人の小説家とはどう違うのか、とても疑問視してしまいます。

 

まぁ、大御所の批判を書くなんてそんな恐れ多い事はしたくないので、ここで止めますが、こういう書き方をしている人がミステリー小説界にいるんだと思わせてくれました。

 

ようは、日本語の使い方(文法など)が間違っていなければ、伝えたい事を伝えて読者の心に届いていればイイ。そういう結論に尽きると思います。まぁ、何かご意見あれば、教えてください!

 

これを最後まで読んでくれているTwitterのみなさんも、どんどん拡散して、

 

   「西村京太郎をバカにしている乙」

 

など呟いちゃってくださいwww

 

では、また何か小説読んだら感想文を気軽に書いて行きたいと思います。