皆様、こんにちは!こんばんは!!
本日も初めて参りましょう。西村京太郎氏の読書感想文!
あらすじです:
はじまりは、大学時代の仲間との久しぶりの親睦。それだけだったのに……
同人誌仲間・阿部からの誘いに応じ、矢代と妻の由紀、原田とそのフィアンセは
五年ぶりに水戸を訪れた。阿部はやはり同人だった木下みどりと結婚していた。
東北の温泉めぐりを兼ねた六人の旅が飯坂、天童とすすむにつれ、妻が、そして
仲間たちが次々に殺されてゆく。犯人は知っている人間のはずだ。
しかし、誰が?なぜ殺人は止まらないのか?
十津川警部は、もつれた過去の因縁の糸を丹念に解きほぐす。
(Google Books 様 引用)
1987年3月1日、文藝春秋で発表された121作品目の小説です。
物語の大半は、容疑者側(犯人ではない登場人物)視点と、おなじみ、十津川警部視点の交互で描かれています。
十津川警部はいつもの通り、犯人を追い求め、捜査を続けます。しかし一方の容疑者側はまるで探偵か刑事かのように捜査を進めて行き、推理合戦を繰り広げます。
とても珍しいお話の進め方となっていて、変わった趣向で面白かったです。
これ以上言ってしまうと、ネタバレになりかねませんので控えます。
話を一歩変えて、この「みちのく殺意の旅」には二つの温泉が出て来ます。
最初に事件が起きた場所です。街並みの風景が思い浮かべられて想像出来ました。仄かに照らされたオレンジ色の街灯と妖しく見えて来る橋、そして、川のせせらぎ。
元々想像力豊かなので尚更想像を堪能できました。
続いて、
山形県にある将棋の駒の産地として有名な天童の天童温泉。
作中では、王将駒の形を模した風呂があり、その情景が想像出来てとても入りたくなりました。私、温泉好きなんですよねぇ~。殺人が行われますが……。
温泉の他にも、山形県の名所が登場します。
調べていて不思議に思ったのですが。
実際は天童公園にある舞鶴山という名称だそうです。舞鶴山には愛宕沼や愛宕神社というものがあり、予測ですが、その神社と沼の名称を取って「愛宕山」と呼ばれているのではないかと推察しています。
まぁ、このブログは旅行ブログではなく、小説家が綴る、読書感想文のブログなので詳しくは言いませんが、少しややこしくなりました(汗)
この物語の特徴は時刻表と列車のトリック。
ちょっと頭を使います。是非、メモを取りながら読んで見たらよろしいかと思います。
ちなみに私はメモを取っていませんでした(笑)
終盤にかけて驚きの展開が用意されているので、とても面白く読めると思います。
西村京太郎氏の特徴的な文の書き方も気にならない程、すらすらと読めました。
是非、お手に取ってみてください!