みなさん、こんにちは!こんばんは!
近頃、日本では寒暖差が厳しくて「一体何を着ればいいの?」って状態ですが体調にきをつけて、今年を乗り切ってくださいね!
本日の読書感想文は年内最後になります!
年末は実家の島に帰っているので(30分で飛行機びゅーん!)本を読まなくなると思います。
来年もこちらの読書感想文、そして、ブログ「翔子の日常」を宜しくお願いします!
少しばかり「日常系」のブログも書いて行きたいなって考えてはいます!!
さて、本日の読書感想文は
「黒猫館の殺人」
でございます!!
来ました!「館」シリーズ!!
母から譲り受けた、手元にある綾辻行人氏の「館」シリーズ最後の一冊となりました。寂しいです……。最新の「館」シリーズも買いたいです!
今回読んだ「黒猫館の殺人」は一風変わった感じの設定となっております。
まぁ詳しくは後述で説明します。
まずは早速、裏表紙のあらすじをご紹介します!
6つめの「館」への御招待───自分が何者なのか調べてほしい。推理作家
鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかり
として渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。
しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。
惨劇に潜む真相は?
さぁさぁ、今回も物騒です!
この話の本筋は上記の『手記』が深く関わります。手記と現実世界の鹿谷と江南が推理するシーンとが交互に描かれます。
さらに、「館」シリーズでは初めて出てくるであろう、卑猥な描写と薬の描写。
綾辻氏の他の作品を読んでいないので存じ上げないのですが、綾辻氏の描く上記の描写はとても繊細かつ、汚らわしい印象を与えないのが素晴らしかったですね。
(多分読者の捉え方次第なんだろうと思いますが、私はそう感じました。)
事件の起こり方も被害者の死に方も、どこか淡々でありながら入念的に描いている風に感じ取れました。入念に描いていないとは思えませんが、最初に感じたのは、「あっさり」な事件発生と遺体発見だったということ。
犯人の見当も割と予想しやすかったですね。「え、以外!」とはならなかったです。
手記をよ~くよ~く読むと、ヒントが所々に散りばめられていますので、これから読まれる方は手記をよく噛むように読んでください。
毎度ながら、綾辻氏のお得意とする「叙述トリック」にまんまと騙されてしまいました。何故ならこの小説に登場する手記が「本当の出来事なのか」それとも「想像上のできごと」なのかが読者には理解し得ないというところです。
そもそも、そう読者に判断をゆだねるような書き方をしていますし、江南もそういうニュアンスを鹿谷に語っているシーンがありました。
まあ、それが面白いんですけどね。
ミステリーとおとぎ話との融合。
人間臭さと手記に登場する人物たちの深い秘密。
鹿谷門実と江南孝明の推理の遍路。
度々手記に登場する謎めいた記述。
これ以上話すと、ネタバレになりかねないので、これまでにします。
もし、「よくわからないよー」「もっと教えてよー」って方は手に取って読んでみてください。
では、よいお年を。
来年も皆様にとっていい年でありますように。