皆様、お元気にされていますか?私は元気です。
一つ、この年の暮れに小説を一作品読み終えることが出来たのでご紹介させていただきますね?
今回も今回で、シドニィ・シェルダンです。
シドニィ・シェルダンの「女医」です。
前回読みました、「明け方の夢」「ゲームの達人」「血族」「星の輝き」に続いて栄えある五作目!
いやぁ、やっぱり面白いですし、これは小説あるあるなのですが、「続きが気になる!どうなんの!?」ってなって、バッサバサと次の章へページをめくってしまいます!
面白すぎ危険信号です(?)
……まぁ冗談はさておき、あらすじをどうぞ:
スタッフ不足に悩まされている、米国最古の病院・エンバーカデロ都立病院。
そこに唯一の三人の女医が入って来た。ペイジ・タイラー、ケイト・ハンター
(キャット)、ベティ・ルー・タフト(ハニー)。三人は打ち解け合い、様々な
試練に立ち向かっていくが、この三人の女医には知られざる秘密があった!
一人は百万ドルのために患者を殺し、一人は病院を閉鎖に追い込みそうなことまで
やらかし、三人目は殺される。様々な人間たちに翻弄されながら、医者として懸命
に立ち向かう医療スリラーである。
三人の女医が経験した、医療現場の真実と男性医師・患者・人間たちとの波乱万丈な物語が織りなすこの作品は、単純明瞭に言うならば、人間臭い小説だと言えますね。
金にがめつい医者もいれば、強気な性格の人物が死期を悟ると途端に弱気になる患者、性に従順な医者、厳しい医者もいる。
シドニィ・シェルダンの小説全般に言えることですが、医療現場にももちろんヒューマンドラマがあるということを教わりました。
主要人物たちは恋をし、患者のために何かをしたいという思いが切々と心に響いてきます。
そしてなにより、三人の女医の仲の良いこと。
ペイジ、キャット、ハニーの三人は同居するルームメイトであり、親友であり、戦友でもあります。いつか旅行をしよう!と三人揃って旅行代理店に向かうシーンは可愛くて微笑みが止まりませんでしたね。
ここで少しばかりネタバレになりますが、この三人がいがみ合ったり、争ったりは決してしませんので安心してください。
正直、私はこの三人の内、誰かが裏切るのではないかと思っていました(笑)
ここからは少し医療にかかわる雑談をしていきましょうか……。
私個人、病院の空気感が苦手で、クリニックなどの小さい場所がギリギリなところ。
ですが、医療ドラマは好きでした。
非現実的なシーンもありつつ、シリアスもあればコメディも織り交ざる医療ドラマに、私は多少なりとも憧れを持ったことがあります。まぁ、残念ながら学が無いので、医療の仕事に携わることはできませんでしたが、もしも来世があるとするならば、私は看護師になりたいと思います。
しかし、ドラマとは違って、実際の医療現場は戦場だというのが、この「女医」を読んで痛感しました。
もちろん、命を預かる場なのでギスギスもあれば、忙しさに目が回るような状態なのは薄らと感付いてはいます。
これは、小説にも出てることなのですが、二十四時間体制の待機当番では、ドクターは寝ることも満足に出来ず、寝ぼけ眼の状態で治療に当たります。もちろん失敗は許されないので、医者は懸命に仕事を全うしていきます。
医療ミスなどが起これば、病院とその医者の責任になりますし、それよりなにより、その患者の家族が悲しむようなことはあってはならないのです。
「医者や看護師は儲かる」と、よく俗世間では囁かれていますが、当然といえば当然のこと。命を預かる者たちへの対価こそが、その給料なのですからね。
~ここからは少し、読み手側にとってはセンシティブになるかもしれません~
2020年のパンデミック時には医療従事者に感謝の意を示す行動がありましたね。
私個人的にはそれに疑問を感じていました。
なぜならば、パンデミック時だけでなく、常日頃、医療従事者には感謝の意を示さなければならないからです。かくいう私も、この小説を読むまでは、感謝の意を忘れかけていました。
病気が移るという不安や危険性を帯びながら、患者に寄り添う彼らに対し、改めてこの場で申し上げます。あなた方医療従事者の皆様に感謝の意を表します。
ありがとうございます。
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今年はこの作品を含めて8作品の小説を読ませていただきました。
あまり読んでいませんでしたね。諸々プライベートなことで忙しくしていまして時間が取れませんでした。
ある人は食事をしながら小説を読んだり、歯を磨きながら本を読むという器用な人がいますが、私は一個のことに集中して取り組みたい、不器用な性分なのでそれができませんでした。
来年も諸事情により忙しくなるので、読書感想文は残せないかもしれませんが、こんな拙い文ばかりのブログを応援していただければ幸いです。
来年も皆様にとって良い年でありますよう祈っております。
どうぞよろしくお願いします。
良いお年を。